---無二屋の渋Teeへのこだわり!---



現在流通しているTシャツの殆どがシルクスクリーンや熱転写 を使ったプリントモノです。
確かに量産、価格、制作のし易さからいってもこれらの手法が主に用いられるのも当然の事です。

ただ単純に昔は、上記のような手間の掛かる方法などでしか絵柄を染める方法が無かったからで
手染めと全く同じモノが現代のプリントで作れるのならそれに超した事はないと考えます。

では、何が違うのかというと、
手仕事での自然なファジー感、要するに機械で出せない“個性”の部分。
分りやすく言えば「PCの規格フォントと手書き筆文字の差」みたいなものだと考えます。
手書き筆文字の微妙なかすれやにじみ、色の濃淡などは計算して出せるものではありません。
それを機械的にマネは出来ても、迫力は半減し、どこか機械っぽさが出ます。所詮原作には勝てません。

それと同じで、手染めでしか出せない自然な独特の色の濃淡、色合い、カスレ具合にじみ具合etc・・
言葉で伝えるのは難しいですね! 手に取って頂けると解る方は解って頂けるのでしょうが・・
その自然な“個性”に一人の染め屋としてど〜してもこだわりたいと考えます。

最後に下記のイラストで説明してますが手染めとプリントのもう一つの差は
大きい絵柄でもしなやかな着心地と、使い込めば込む程、絵柄に自然と味が出て来る点ですね!


手染めのTシャツはプリント物とここが違う!


殆どのプリントモノは図 AやBの様に、繊維の
上に顔料インクと言うものをのせる方法です。
のせているから、剥がれたり擦れたりし易い
訳です。
かなり顔料インクも進歩し、そう簡単に擦れ
たり、ひび割れたりはしなくなりましたが、
必ずしもどのお店もが、いい顔料を使用してい
るとは限らないのが、現状のようです。

そして図Cが染料で染めた状態です。
染めると言うのは繊維まで染料をしみ込ませる
事です。(顔料とは全く別物デス)
しみ込んでいるので洗濯堅牢度が強く、擦れたり
ひび割れたりしないのはモチロン。
何より、繊維と一体になって、大きな絵柄でも
ゴワつかず、非常に着心地が良いのですっ!